2016年3月20日日曜日

ワンス・アポン・ア・タイム シーズン5第11話ネタバレ感想〜犠牲の愛

Once Upon a Time S5E11
Swan Song(スワンの歌)

2015年12月6日放送(アメリカ)

画像はすべてFacebookより

第1話2話3話4話5話6話7話8話9話10話からの続き。

※下書きのままになってたのをアップします。順序が前後しますが、以下の感想は12話以降を観る前に書いたものです。


シーズン5ウィンターフィナーレ(11話)感想走り書きに一部の感想のみアップしましたが、若干あらすじも含め、全体の感想をここにまとめてみます。



*以下、重要なネタばれ全開*

※簡単なあらすじは感想のあとに載せてます





観終わっての感想


まず、エピソードタイトルになっている「スワン・ソング」というフレーズは、通常「白鳥が死ぬ前に歌う歌」の伝説を示すため、「エマが死ぬってこと?まさかねぇ」と思ってましたが…


結末から言うと、逆にフックが死にました。


その死に方がヒロイックで、これまでフックのキャラが好きになれなかった私でさえ感動してしまったほど。愛する者のために自分の命を捨てるなんて、愛する者をあざむいてまで闇の力を取り戻そうとしたランプルより、よっぽどヒーローらしいです。

それにしても、奇しくもフックは予言してたんですね:


It all goes down TONIGHT on the Winter Finale of #OnceUponATime.
Posted by Once Upon a Time on Sunday, December 6, 2015
「ベルが去ったのは、おまえが死んだ息子やベルよりも"力"をだいじにする男だからだ」と。


とは言え、これだけ人気の出たキャラをこのまま死なせるわけはないだろうな〜と、どこか冷静に見ちゃってる自分がいまして、「涙ぐむほど」の感動はありませんでしたが…


あとでニールが死んだ時を思い出し、自分で書いた「Once upon a time・S3E15★ネタバレ★詳細版6」を読み直してウルウルしちゃいました。ニールも愛する人たちのために自己犠牲の死を遂げたわけですから。

エマもニールのときは「打つ手はない」と泣く泣くあきらめたけど、今回はどうしてもそのままにしておけなかったのでしょうね。さすがに自分をめぐる男性が死に過ぎですから。

いい感じになりかけたグレアムはレジーナに殺され、愛するニールは結果的にはエマが手を下したようなもの、そしてやっといっしょに幸せになれると思ったフックはエマ自らの手で刺殺することに…(そもそもキャメロットでフックが嘆願したとおり死なせていれば自分で殺さなくてもよかったんですが)

だから今度はあきらめきれないのも少しはわかるけど、「アンダーワールドへ連れて行け」とランプルに無理強いして、家族全員で(?!)黄泉の国へ向かおうとするのはどうなんだろう。

てかワンスもとうとうそこまで行くのか…!(^-^;

シーズン5・12話プロモ」にも書いたとおり新キャラの登場がすでに発表されていたので、ヘラクレスの話を知っている人にとっては驚くことでもないのかもしれませんが。

なお、11話はアンダーワールドへの入り口が開いたところで終わりで、その先どうなるのかは3ヶ月も待たされることになります(-_-;


Did Rumple surprise you? #OnceUponATime
Posted by Once Upon a Time on Tuesday, December 8, 2015


なんで家族全員で行くかな?!(^-^; 

今回もベルはストーリーブルックでお留守番みたいだから、後半は出番少ないか、全くないかもしれないですね。

あと、エマの最後のセリフ「Hook, I will find you. I will always find you.(フック、きっとあなたを探し出すわ)」って、両親のセリフのパクリなのが気になる。いや、だからこそおもしろいのかもしれないけど…なんだかちょっぴり違和感(^-^;

ちなみに、フックの目的は本当に「光を追い出すこと」なのかどうか、今まで真意がつかめなかったけど、やっぱりそうだったんだと思いました。最後の最後になって、エマのおかげで目が覚めたのかなと。

これについてはいろんな解釈ができるかもしれませんが。


簡単なあらすじ


ストーリーブルック


元ダークワンたちがゴールド含めみんなの手首に不吉なマークをつけていきます。現実世界の人間が身代わりになればアンダーワールドの住民が現実世界にとどまることができるんだそう。つまり、この印をつけられた人は死んでアンダーワールドに引き込まれることに。

「どうすることもできない」とあきらめたゴールドはベルに車を与え、「町境を越えて好きなところへ行き、夢をかなえなさい」と手放します。ベルは「あなたの中にヒーローがいるってわかってたわ」と涙ぐみつつもニッコリと去って行くのでした。

そこへ「エクスカリバーをちょうだい」と、ある決心をしたエマがやって来ます。自分を犠牲にしてみんなを助けるつもりだったのですが、逆に最後の最後にニムエに苦しめられるエマを見て(?)正気に戻ったフックが自分を犠牲にすることに(ここが感動する)。同時にエマはダークワンではなくなり、元に戻ります(そこのからくりがいまいちわからなかった)。

意気消沈するエマはなぜかダガーのささやきを耳にし、ベルが戻って来て幸せの絶頂のMr.ゴールドを呼び出します。なんと自分に闇の力がすべて転送されるよう、エマに渡したエクスカリバーに魔法をかけておいたのでした。「これがわたしなんだ」と不敵にニンマリするランプル、がーーーーーん!!!(→o←)

「ベルにチクられたくなかったらアンダーワールドへ連れて行け」と脅すエマですが、さっそく家族(レジーナ&ロビン含む)にしゃべっちゃってるし(^^; 

やっぱりベルのことは大事なんであろうランプルがいやいやながらもアンダーワールドへ行く舟を呼び出し…というところで終わり。


フック(キリアン)の過去


少年時代のフック(かわいい!)と、「眠りののろい」にかけられていて年を取らなかった父親が登場。フックも子どもの頃に親に捨てられていたんですねぇ。

フックのパパもいい男!(画像はFacebookより)

レジーナに「母親を殺すミッションの前のテスト」(母親を殺してほしい、とフックに持ちかけたくだりはこちら→S2E9)として父親を殺せと命じられ、最初はそのつもりで近づきますが、話を聞いて助けてやる気になります。

しかし、のろいから覚めて再婚した妻()とのあいだに生まれた息子に「リアム」と兄の名前を付け、幼い頃、怖がる自分に言って聞かせた言葉と全く同じセリフをリアムに言うところを目撃したフックは、「あんたは変わっちゃいない」と突然怒り出し、「いや、変わった」と止めようとする父親に耳を貸さず、剣でグサリひと突き。Σ(゚∇゚*)!!

刺された父親は「遅すぎることはない、おまえも変われる。違う人間になれ」と言い残して絶命。

息子に「キリアン」と名付けていたら殺さなかったんだろうか…。この小さなリアムは孤児になってしまったけど、フックは見捨ててしまったのか、それとも引き取って海賊として育てたのかは語られていません。

本筋とは関係ないけど、そもそも「眠りののろい」で寝ている間に(たぶん自分の世話をしてくれた)女性の声を聞いて恋に落ちるのはわかるけど、その女性は寝たままの彼にどうやって恋したんだろう。しかも、ふたりが愛し合った結果、「真実のキス」をしたから彼は目覚めることができたわけだけど、つまりはその女性、相手の気持ちを知らないまま、寝てる人に勝手にキスしたってことだもんね?!(^^; って、そこは突っ込んじゃいけないところかしら。


ほかに疑問点など


  • 元ダークワンにつけられた印は、彼らが消滅したあと消えたってことなのかな?だれも触れないけど。

  • 闇の王でなくなったはずのエマがダガーのささやきが「私を呼んでる」って、なぜ?!

  • 走り書きにも書いたけど、ゼリーナは条件付きで赤ちゃんに会うことが許されても変わる様子を全く見せず、レジーナにオズの世界に吹っ飛ばされてしまう。こ、これで出番終わり?!→と思ったらクリエーターのインタビュー記事に答えが。「ゼリーナはもう出てこないのか」と聞かれて「そんなわけない!」とキッパリ(笑)。

  • キャメロットの話が出てこなかったけど、母である湖の乙女に会いに行ったランスロットはどうなったんだろう。


第12話について


◎「アンダーワールド」について、また『ワンス・アポン・ア・タイム』100話めにあたる第12話について、クリエーターが語っている記事:

'Once Upon a Time' Bosses Discuss "Unfinished Business" in Underworld, Potential Rumbelle Baby(The Hollywood Reporterより)

これによれば「アンダーワールドは地獄ではない」ので、悪いことをした人ばかりがいるわけじゃないらしい。

「The underworld isn’t hell — it is a place between. It’s the place for people with unfinished business, so it’s not about good or evil.」

つまり、やり残したことのある人間がいる場所なので、善悪とは関係ないんだそうな。また、アンダーワールドの「ツアーガイド」はコーラだそうです。

インタビューの中でベルの妊娠の可能性も匂わせてるので、そこらへんもちょっぴり楽しみ。


12話の予告



The underworld awaits!
Posted by Once Upon a Time on Monday, December 7, 2015


シーズン5・第12話(3月ですが…(;_;))に続く
(12話のとりあえずの感想走り書きはこちら




<各シーズンもくじ>


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8 件のコメント:

  1. >愛する者のために自分の命を捨てるなんて、愛する者をあざむいてまで闇の力を取り戻そうとしたランプルより、よっぽどヒーローらしいです

    はい、全くそのとおりですね。
    ただしフックさん、ランプルが「力」が一番大事になってしまったのは、貴方にも原因が有るというのを忘れてませんかね?ミラを取り戻し行って、決闘挑まれても怖くて出来なかった彼に「大事な物の為に戦えない奴はただの腰抜けだ」と言いましたよね?ランプルは自分の力の無さが非情に悔しかったと思う。ベイを失わない為、とか他にも色々原因は有ったけど、直接の原因はフックの態度でしょう。だから、ダークワンになって、桁外れの力が有っても、事有る毎にフックに構うのかなと思いました。コンプレックスの元だもんね。大人げ無いっちゃおとなげないし、みっともないんだけど。でも男の尊厳を小馬鹿にされたら、誰だって怒るわ。そーいう他人の感情傷つけるの解ってないですよね、昔のフックは。改心すれば良いって物じゃない。(それはレジーナもランプルも同じですが)

    そして、私は個人的に「愛さえあれば他はどうでもいい、君だけが大事」って男の方が信用できないです。好きなうちはそう言ってくれるかもだけど、一旦キライになったらどうしようもない。むしろ「君は大事だけど、他に大事な物がある」と自覚してる人の方が信じられます。変ですかね?(だから幸せになれないのかな~笑)大体、大人の男が、恋愛第一って、生活力も社会性も0じゃないですか!(そんな事言ったらおとぎ話の世界が成立しないかもですが)もし、そういうポリシーで通すんなら、相手の為に自分も相手も助かる方法を見つけ出すのが、本当のヒーローだと思います。自己犠牲は、一見立派だけど相手が悲しむ。一番卑怯なやり方です。ニールの時は仕方なかったけど(でも、じゃあどうしてエマ「生き返らせる」って思いつかなかったんだろう)今回はやっぱり納得出来ません…うん、私フックが納得出来ないんじゃなくて、スタッフの扱いが、気に入らないんだな、多分。過去のエピソードも何だかいつも説明不足で、共感どころか、とってつけた感ばかりで同情も何も出来ないし。(他のキャラの過去話はそれなりに解る部分もあるんですが、キリアンの場合まるで少女漫画の回想シーンみたいにイメージ先行で、実感が湧かない)

    ベルもあっさり行ったり戻ったりしすぎ。「世界が見たい」って言ってたのに、本当にあんな奴と一緒で幸せになれるのかな…ヘンリーが呼び戻したっていうのは好きです。何だか仲良いですよね、グランマ呼びしてたし!
    Rumbelle baby…!?え、まさか本当に?
    でもそれがニールとかミラとかの生まれ変わりだったらイヤですねえ。
    ロビンの子や、オーロラの子、ニール王子やアレキサンドラ?(シンデレラの子)なんかと一緒に、普通に育って欲しいですけど。今度はヘンリーやオーガストが、彼らの保護者になるのかな?まあ、まだ先の話ですね!取り敢えず、現状を何とかして!

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    1. 現実世界に生きる私たちと、おとぎ話の登場人物とでは、やっぱり価値観は違うんだと思います。

      「ほかにだいじなものがある」と自覚してる人の方が信じられるのは、ぜんぜんヘンじゃないですよ。むしろ現実世界ではそれがふつうだと思います。

      ニールのとき生き返らせようとしなかったわけは、12話でエマが明かしています。お返事したいけど12話以降の話になるのでここには書けないこともあるので、早く記事を書きたいと思います(^^;

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  2. やはりランプルの行動は、ベルが戻ってこないと考えてて、エクスカリバー手に取った瞬間、力を取り戻す手段がよぎったんじゃないかと。
    そう考えないと色々複雑です。絶対計画的犯行じゃなくて、一瞬の判断ミスですね。本能的に、チャンスは逃せない、そーいう人だと思いました。

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    1. そうですねえ、うろ覚えというかほぼ覚えてないんですが、ランプルはベルを取り戻すために力がほしかったのか、それともとにかく本能的に力がほしかったのか、それとも両方か、どちらかですかねえ。

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  3. 日本では、僅かに残ったワンサーが、曜日を決めてDVD鑑賞会&実況ツイをしているのですが、この回2人しか参加してなく微妙な感じでした。私はそれ覗いてるだけなんですけどね。
    ただ、ご自分でもモノ書きされる方の意見で『キリアンは結局自分が一番大事な人だよね』とか『ランプルは力を取り戻したいから、計画的にベル開放した』とかあって、自分の中ではすっと納得がいきました。
    そうそう、私の様なミーハーFan(笑)じゃなく、筋の通った観方ってやっぱり大事なんですね!
    上記の意見も、クールな様でいて、実は本質を捉えてる。
    キリアンは他人の為の自己犠牲じゃなくて「なりたかった男になる」道を選んだんだから。そこは美化しちゃ、いけない。
    ランプルは結局ヒーローになってもベルは自分を選ばないと思ったから、それならまた力を手に入れて、開き直るしか無い(でも淋しく無い訳でもない)…なるほどな解釈です。

    あ、でもこれは直接的なその方の受け売りじゃなくて、そこからまた自分がした解釈なので、間違ってたらごめんなさい!

    ベルが帰ってきた事で自己肯定感を得てしまったから、S5の後半は、ランプルああなるのかな…ってやっと納得です(でもまだ怒ってますけど)

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    1. エデさん、お久しぶりです!
      曜日を決めてDVD鑑賞会ですか〜、楽しそう!
      「わずかに残った」というのが切ないです(´▽`;)

      じつは今週、シーズン6の始まる直前の特番をひょんなことから見まして、なつかしさのあまり、最初から見直したくなりました!

      細かくあらすじ書いてると永久に終わらなそうなので、さくっとメモりながら見直そうかな〜なんて思ってます。

      すべて終わってしまった今は、シーズン5を見た頃の感想が思い出せないのですが(大汗)たぶん、今見直したら当時の感想とはまた違った感想になりそうです。

      できたらまとまった時間があるときに最初から通して見直したいですね〜。

      でもその前に、シーズン4の途中からシーズン7までを先に書かなきゃですが(^-^;

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  4. こちらこそお久しぶりなのに、冷めた感想ですみません!
    そう言えば、こちらではやっと本編観られて数ヶ月ですが、リアルタイムの放送はもう2年以上前なんですね!記憶に無くて当然です。

    予想以上にキリアンのダークワン姿が凶悪で、父親の話も中途半端で、何だかアダルトチルドレンこじらせた人にしか見えなったので…ヒーローじゃないなあって。エマの気持ちも考えないで、あそこまで恨むかな…って気にかかってたんです。
    死を選ぶのも、エマの気持ち考えたら凄く残酷だと。だってエマはニールもグレアムもウォルシュも亡くしちゃったんだから、ここに来て『俺は絶対死な無い』って宣言したキリアンまで失うのって、彼女の為を想うなら出来ないでしょう?ソコの所理解が出来ないんですよね(それがトゥルーラブ扱いされて、いいの?って)
    同じ自分勝手でも、少なくともランプルはベルに『君を傷つけてやりたい』とは、言えないでしょう?(まあ行動そのものが傷付けてるけど)

    …ってモヤモヤしてたんですよ!(思い出したらまたイライラして来た)

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    1. そうですね〜、シーズン5は一度しか見てないので、すでにうろ覚えです(^-^; 
      おっしゃるとおり、キリアンのダークワンっぷりは板についていたというか、すごいワルそうな顔をしてたのは覚えてます。そこは役者さんの演技力かと思ってました。そのへんのどんでん返しが意外すぎておもしろかったような印象なので、早く観直したいな〜。

      見直したら、ここにまたコメントつけるかもです。

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