Once Upon a Time S3E16
「It's Not Easy Being Green
(NHKの邦題:エメラルドの悲しみ)」
(NHKの邦題:エメラルドの悲しみ)」
2014年4月6日放送(アメリカ)
タイトル絵はオズの魔法使いのところに出てくる炎の柱ですね。 |
シーズン3第15話・詳細版3〜悲しい犠牲からの続きです。
以下、2014年10月4日付でアメブロにアップした記事(Once upon a time・S3E16★ネタバレ★その1・その2)をほぼ当時の文章のまま、若干修正・編集・追記を加え、画像も差し替え/追加のうえまとめます。
※わかりやすさのため話の順序を変えています
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ゼリーナが緑色になった理由など、彼女の過去が明かされるエピソード。
IMDbのページはこちら
以前にも書きましたが、このエピソードを監督したマリオ・ヴァン・ピーブルズ(日本語ウィキのページはこちら)って、わりと名の知れた人らしいです。日本語ウィキだと俳優としての出演作しか載ってませんが、英語ウィキ(こちら)だと監督作品もリストされています。撮影してるところに出くわして見物していたとき、セキュリティのおじさんが教えてくれ(こちら)るまで私は全然知りませんでしたが。
ちなみに、4月6日放映のエピソードなのに、撮影していたのは1月下旬。2ヶ月半も先のエピソードを撮っていたんですね~。と、そのときの記事にも書いてますが(笑)。
さて、前置きはこのくらいにして、あらすじと感想にいきます。
***以下、ネタバレ全開***
過去のおとぎの世界
赤ちゃんゼリーナがエメラルドシティへの道を通りかかった夫婦に拾われるところから始まります。赤ちゃんが魔法を使って倒れかかった木を払うのを見てしまった夫のほうはいやがりましたが。
その後、成長したゼリーナはナイフで父親のひげを剃ってあげていました。第14話で同じようにランプルのひげを剃っていた(こちら)のは、父親にしてあげたのと同じことをしていたんですね。
悪い魔女になる前のゼリーナ |
父親に「Wicked(悪い)」呼ばわりされて「自分の娘によくそんなことが言えますね」とゼリーナが泣くと、「おまえは私たちの本当の子どもではない」と言われてしまいます。
てか、いくら本当の子どもではなくても、そこまで言うか…?ひどい父親だなぁ。
ゼリーナは家を出て、自分を必要としてくれる「家族」を探すためにオズの魔法使いのところへ走ります。
オズに実の母親はコーラで、レジーナという妹がいることを教えてもらうゼリーナ。
最初は「わたしに妹がいるのね」と喜びますが、この一瞬だけなのかな、ゼリーナがレジーナのことを「家族」としてポジティブな気持ちを持つのは…。
というのも、「自分では母親を王族にさせてあげられないから捨てられた。それが妹にはできた」こと、また、ランプルという全世界でもっとも強大な魔法使いがレジーナに魔法を教えようとしていることを聞いて嫉妬心を持ったみたいなのです。
「彼は妹ではなく私に教えるべきだわ」と、魔法使いに会わせてほしいと頼むゼリーナに、オズは金色(銀色?)に輝く靴を与えます。かかとを3回鳴らせば望むところに行けるのは『オズの魔法使い』と同じ。
(※1939年の実写映画版ではルビーの靴ということになっていますが、原作ではシルバー。『ワンス』でも、金色っぽく見えるけど銀色なのかも???)
ゼリーナが靴のかかとを鳴らしてたどり着いたのはレジーナの部屋。そこに現れたランプルと対面します。
例ののろいはコーラの娘しかかけられないと予見していたランプルは、それがレジーナだと思っていたからこそ今まで彼女を訓練していたのでした。が、実はゼリーナがコーラの「firstborn(1人目の子ども)」だと知り、ゼリーナもテストすることに。
「魔法は感情から生まれる。怒りを感じる瞬間を思い出せ。わたしを見つけられたら合格だ」とランプルに言われたゼリーナは、生みの母親に捨てられたことや、努力もせずにすべてを手に入れた妹のことを思い、怒りを覚えた瞬間に目隠しをしたままランプルを見つけることに成功。
ランプルは、その怒りをコントロールするために幸せな瞬間を思い出す必要がある、と教えます。
ランプルの場合は、子どものころ親に捨てられて引き取ってくれた糸紡ぎの女たちが焼きたてのミートパイを食べさせてくれたこと、その時だけは父親に捨てられたことを忘れられた、と言います。
ゼリーナは「私の『瞬間』もわかった。自分がいらない子だと感じなくなったときだわ。あなたが私を訓練すると決めた瞬間よ」と微笑みます。
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訓練のあと、いそいそとミートパイを用意するゼリーナに「レジーナの訓練があるから」と去ろうとするランプル。「もうレジーナなんて必要ないじゃない。私のほうが強いんだし」と声を荒げるゼリーナは、なんと首の一部が緑色になっていました。「緑色になってるよ。嫉妬するからだ」とランプル。
ゼリーナが緑色になったのは嫉妬心からだったことが判明した瞬間でした。
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レジーナの部屋に忍び込み、ナイフを突き立てて殺そうとするゼリーナですが、じつはそれはレジーナに化けたランプルでした。
これはテストだった、不合格だ、とランプル。
ここのふたりの会話がちょっとおもしろいので簡単に書いておきます。
「私のほうがレジーナより強いことを見せたかったの。あなたののろいをかけるのは私よ」
「いや、きみは失格だ」
「どうして?」
「のろいをかけるには代価が必要だ。最愛のものをあきらめなければいけない」
「できるわ」
「それが問題なんだ。きみが最も愛するものは私だからね」
「頭おかしいんじゃないの」
「それは関係ない。まあいいんだよ、わたしは女性に愛されやすいからね。きみはわたしを愛している。それが危険すぎるんだ」
(えええ~!!!なんでこんなに自信満々なの?!ベルの愛情はなかなか信じられなかったくせに^^;)
とにかく自分ではなくレジーナが選ばれた、ということを知ったゼリーナは、緑色の部分が顔にまで広がっていきます。
「あなたのほしいものを手に入れるほかの方法を見つけるわ」
「魔法のない国に連れて行ってくれない限りムリだね」
そこでゼリーナはハッとします。
「連れて行ってあげることもできたのに。この靴はどこにでも好きなところへ連れて行ってくれるのよ。でももう遅いわ」と、急に人が変わったようになり、「あなたはレジーナを選んだんだもの。私を殺さないとこの靴は手に入らないわよ」と憎々しげに言い捨てて姿を消すのです。
さっきまでランプルにすがりつかんばかりだったのに、この急変ぶりはちょっと意味不明ですが… 自分は利用されているだけだ、ということに気付いたのかもしれません。
最初からランプルがゼリーナにチャンスをあげていたら、ゼリーナの靴で魔法のない国(=私たちの世界)に連れて行ってもらい、息子を見つけ出していたかもしれないですね。こういう流れが予見できなかったという時点でありえない選択だったのでしょうか。
現在のストーリーブルック
ニールのお葬式が行われ(;_;)ひとりひとり棺に土をかけていきます。
そのあとグラニーのお店に(いつものごとく)集まるストーリーブルックの住人たち。
フックは、父親を失ったヘンリーに自分がニールの少年時代の話をすれば助けになるのではとエマに提案し、実際にヘンリーと2人きりの時間を持って「きみのお父さんもきみと同じくらいの年齢のころ、父親を亡くしたんだ」と話します。
一方、ティンクはロビンフッドの腕に「ライオンのあざ」を見つけてレジーナに報告しますが、「昨日見たわ」と困惑顔(?)のレジーナ。そこにロビン自身が話しかけて来たので、レジーナはふたりを紹介します。
「ずっと会いたかった」とティンク |
そこにゼリーナが現れ、レジーナと自分が姉妹であることをとうとう明かします。
信じようとしないレジーナに「日没に大通りに来なさい。そこであなたを破滅させてやるから」とゼリーナ。
そのあとのふたりの会話が、緊迫してるはずなのに言葉遊びになっててちょっとおもしろい。
レジーナ「This isn't the Wild West.(ここはワイルド・ウェスト(開拓時代の西部地方のことをこう呼ぶ)じゃないのよ)」
ゼリーナ「No dear, it's the Wicked West.(そう、ここはウィケッド・ウェストよ)」
Facebookにまでセリフ入りで載ってます(笑)
ゼリーナが去ったあと「コーラから何も聞いてないの?」と尋ねられたレジーナが「カカシとの間に私生児をもうけただなんて話、聞いたら覚えてると思うわ」と返すのも笑える(笑)。
しかし、チェストから何か書かれた手紙を見つけ出したレジーナは、ゼリーナが本当に姉だと知ります。
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森の中でひとり、真剣な面持ちで手紙を読んでいたレジーナは、パトロール中のロビンフッドに出くわし、彼にも手紙を見せます。
「コーラ、ようやくきみの1人目の子どもを見つけたよ。わたしが出会った中で最もパワフルな魔法使いだ。きみよりも強いくらいだ」
そこに書かれている「コーラの1人目の子ども」とは自分のことだと信じ込んでいたレジーナは、この手紙を読むたび励まされてきたのですが、じつは自分ではなくゼリーナのことだったのだと思い当たり、大ショック。
「自分の知っている魔法のすべてを教えてくれたランプルが彼女のほうが強いと思っているのであれば、私に勝ち目はない」と絶望するのでした。
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<余談>
大通りでレジーナとゼリーナの対決の対策を練るエマたちのシーン、1月に出会った撮影隊がリハーサルしていたシーンだと思う☆☆☆
しつこく使い回してる(笑)1月の写真↑
テレビ画面を写したら↓色が濃くなってわかりづらいけど、ベルは同じ服装。
アングルは違うけど場所も同じです。
(結局、このときベルが提案していた「ダガーなしでランプルに近づく」作戦は大失敗に終わります)
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日没後、大通りに町の人たちが集まっているところにゼリーナが現れます。
このときの小人のひとりとの会話がウケる。
「どきなさい、マンチキン」
「おれはドワーフ(小人)だ」
「もっとひどいわ」
マンチキン…(笑)
『オズの魔法使』のマンチキン↑(Wikipediaより)
ゼリーナはあの世界で育ったから、小さい人を見るとマンチキンだと思うんでしょうね。
それにしてもこのシーン、みんなの息が白い…。1月下旬の夜中の撮影は寒かったでしょうね。
そこにレジーナが現れ「私がいったい何をしたっていうの」と聞くと「わかりきったことじゃない、生まれたことよ」と答えるゼリーナ。ムカついたレジーナがぴしゃりと平手打ちをすると、ゼリーナは不敵な笑みを浮かべます。
「今回はランプルもあなたを救えないわ。彼は私を選ぶべきだったのよ」
「そういうことだったの?あなた、私がうらやましいのね」と今度はレジーナがニヤリ。
ここでゼリーナはかっちーんと来て「あなたは自分の持っているものに気付きもしない。私がほしかったもの全部あなたは持っている。でも全部うばってやるわ」と…あれ?まるでレジーナがスノウに対して感じていたようなことを言ってますね。
不思議な三角関係…?
いよいよ戦闘の火ぶたは切られました。
と言ってもふたりともランプルの弟子、しかもゼリーナのほうが優秀だったため、レジーナはやられっぱなし。しまいに時計塔のてっぺんに吹き飛ばされてしまいます。
ゼリーナはとどめを刺さず、「私はあなたを破滅させたいの。それにはあなたの心臓が必要なのよ」と心臓をえぐり出そうとしますが、レジーナはすでに自分で取り出して隠して来ていました。
「母が教えてくれたの。魔女のけんかに心臓は持って行かないこと、ってね。あなたも母親に捨てられてなければ教わってたのにね」とほくそ笑むレジーナに「絶対にあなたの心臓を手に入れて、あなたの持ってるもの全てうばってやる」と捨て台詞を吐き、ゼリーナはホウキに乗って飛んで行きます。
デイビッドの勇気を手に入れ(第14話)、今度はレジーナの心臓をほしがるゼリーナ。何が目的なのか… 勇気と心臓は「なにかの材料だわ」と言うレジーナ。
『オズの魔法使』ではライオンが勇気、ブリキ男が知恵、カカシがハートをもらいますが、なにか関係あるんでしょうか。
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心臓を森の中に隠しロビンに守ってもらっていたレジーナは、ロビンの腕のライオンのあざを見て、ゼリーナが「自分の持っているものの価値をわかっていない」と言っていたことだけは当たっていると感じたようす。
いったん返してもらった心臓を「もう少し持っていてもらえる?」と再びロビンに渡すレジーナに「自分のようなコソ泥にこんな大切なものを預けるのかい?」とロビンはいぶかりますが、「与えられたものを盗むことはできないわ」と微笑んで立ち去ります。
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一方、おりに戻されたランプルは「どんなひねくれたのろいをたくらんでいようが、なにも変えられないぞ。たとえもう一度やり直さねばならないとしても、わたしはレジーナを選ぶだろう」と言いますが、これが実はまとを得ていたらしい。
こ、この顔、コワすぎて笑える(゚ー゚; |
過去のおとぎの世界
オズの魔法使いのもとに再びやってきたゼリーナは「母が私を捨てた瞬間に連れて行ってちょうだい。あのときに戻って過去を変えなければいけないの」と言いますが、魔法使いは「それは不可能だ」と高笑いします。
「私の能力にだって限界はある」と、なぜかピースサインするオズ
腹を立てたゼリーナがカーテンを開くと、そこには『オズの魔法使』同様、単なる人間の男がいただけ、しかもそれはシーズン3の第12話に出てきたエマの恋人ウォルシュでした。
カンザスから来たサーカスのショーマンだと言うウォルシュは、自分自身は魔法を使えないが、集めた魔法の靴などには魔法があるのだと言います。
「私には命令をなんでも聞く人が必要なの。訓練されたサーカスの動物みたいなね」と言うゼリーナに「あんたは EVIL(邪悪)だ」とウォルシュ。ゼリーナは「Not evil, dear. Wicked.」と答え、ウォルシュをそこにあったポスターそっくりのフライングモンキーに変えてしまいます。
ん?ってことは第12話のウォルシュって、オズの世界から人間界にやって来てたんですよね。ほかのフライングモンキーたちもですけど。今さら気付いたんですが、彼らはストーリーブルックの人間と違って、町の境界線を出ても関係ないってことですね(?)。
最後に、過去が映し出される床に「きみが最も優秀な生徒だ」とレジーナをほめるランプルを見てゼリーナは嫉妬に燃えます。
肩を抱いたりしてめっちゃ親密そう(^^; |
「私が過去を変えたら、あんたは生まれることもないわ」と憎しみをこめて吐き出すように言うと、どんどん緑色の部分が顔をおおいつくし、最後には全身が緑色になるゼリーナ。
こわい~~~(´▽`;)
シーズン3・第17話その1に続く。
Posted on Friday, February 5, 2016
ワンス・アポン・ア・タイム シーズン3もくじ
ワンス・アポン・ア・タイム シーズン1もくじ
ワンス・アポン・ア・タイム シーズン2もくじ
ワンス・アポン・ア・タイム シーズン5もくじ
「ウィキッド・ウェスト」の会話が
返信削除レジーナ「西部劇じゃないのよ」ゼリーナ「ええ、西の魔女よ」とか全然意味不明になったので少し残念でした。(くどいけど、訳に泣く)
レジーナの台詞が絶好調ですよね。「(ハートを)あげた物を盗る事は出来ないでしょ」とか「黒は私の色よ」とか、格好いい!
…あれ?でも『黒はまさに君の色だ』って言ったのはゴールドさん…(汗
エデさん、そこの会話はどうやって日本語にするのか気になるところでした。担当の方も相当苦心されたんだろうと察します。一言に訳すのは難しすぎる…(^^;
削除てか、今さら気づいたんだけど、ストーリーブルックってアメリカの「東部」の設定のはずなのに「Wicked West(西)」って…。(笑)
まあオズの魔法使いの悪い魔女は西の魔女だし、ワンスの撮影地は西部ですけども!(笑)
そう、レジーナのセリフについていちいちコメントしたいほどおもしろいですよね。全部コメントしてると話の流れが滞っちゃうのであえてスルーしてる部分もありますが、今後なるべくメモりたいと思ってはいます^^
日本語だと英語とニュアンス若干違うかもですが
返信削除「カカシとの子供なんて忘れる訳無いわ」
「ラザニア温めてなさいよ」
「決闘にハートは持って行かない事」とかがヒットですかね?
あと、やっぱり心臓土の下に直置きしたの笑えます(ビニール袋とか入れましょうよ…)
エデさん、返事が遅くなりました。
削除日本語だと「ハート」ってそのまんまにしてるんですね〜。
確かに「心臓」と訳すとなんだか生々しいなあと思ってはいたんですが…でもハートって言っちゃうとなんか別の物みたいかもと思って悩みました(^^;
いずれにせよ、直に置くのはマズいですよね(笑)