Once Upon a Time
Season 4 Ep. 6 "Family Business"
(NHKの邦題:アナとベルの出会い)
Air date: November 2, 2014 (USA)
シーズン4第6話その1〜過去編からの続き。
※6話は過去編と現在編に分けてます
*以下、ネタバレ全開のあらすじと感想*
現在のストーリーブルック
エマは保安官のオフィスで、前回見つけた少女時代の自分と雪の女王がいっしょにいるビデオをみんなに見せます。
雪の女王自身だけでなく、いっしょに映っているフォスターファミリー(里親)について一切覚えていないと言うエマ。それにしても、いったいどうやって彼女はこの世界に来たのか、Mr.ゴールドならわかるんじゃないか聞いてみますが、彼も知らないと言います。
みんなで手分けして雪の女王の行方や目的を調べ出そうと、それぞれ散って行きます。
森の中でエマたちが雪の女王のアイスクリームトラックを見つけたあとのレジーナのセリフがおかしい。
"It's bad enough I'm stuck with you and Captain GUY-LINER making eyes at each other(色目を使い合ってるあなたとキャプテン・ガイライナーといっしょにいなきゃいけないことだけでも十分ひどいのに)."
もしかしてこのときが初めてかも、レジーナが「ガイライナー(笑)」という言葉を使ったの。
※そんな英単語があるわけじゃなくて、ガイ(男)とアイ(目)をかけてレジーナが作った造語だと思います。これ以前にもほかの人が使ったことあるのかもしれないけど、とりあえず私は『ワンス・アポン・ア・タイム』で知りました、この言葉(笑)。
話がそれましたが、トラックの中はすでにキレイに片付けられてしまっていたものの、冷凍庫の中にフォルダーを見つけます。エマが開けてみると、そこには「7才の少年が赤ちゃんを見つける」という古い新聞記事がファイルされていました。
「デイリー・クイーン(笑)はあたしのことをずっと見てたみたいね」と冷静ですが、これって立派なストーカーなんでは…。(´▽`;)
フォルダーの中身から、雪の女王が6ヶ月もフォスターペアレントだったということが判明し、「あたしがいたフォスターホームの中でいちばん長いのにまるで覚えてない」とますます不審に思うエマ。
しかも、エマの描いた絵や手紙がたくさんあるのを見て、相手のことを大切に思っていなければこんなことしないと気づきます。
***
エルサとベルは図書館で一生懸命リサーチするものの、「こんなの意味ない。雪の女王の言う通りアナが私をつぼに閉じ込めたんだとしたら、私に見つけてもらいたくないかも」とあきらめかけるエルサ。
ベルが「そんなことありえない」と励ますと、「会ったことないのにアナがどういう人かわかるの?アレンデールに行ったことのある人すらここにはいないし、だれにも助けてもらえず、アナには二度と会えないのかもしれない」と、エルサはますます絶望します。
ベルは「大丈夫、必ず会える。ちょっと用事を済ませて来なきゃいけないけど、戻って来るから」と力強く言って出て行きます。
***
一方、マリアンを目覚めさせ、溶かす方法がどうしても見つからないレジーナは、ロビンに「なんとかして奥さんをもう一度愛するしかないかも」と断腸の思いで伝えます。
***
森の中で「出てきなさい、わたしから隠れてるわけじゃないだろう」と声をかけると素直に姿を現す雪の女王に、Mr.ゴールドは「ミス・スワンはストーリーブルックに来る前からきみが追ってることを発見したぞ」と警告しますが、どうやらそれは雪の女王の計画のうちだったっぽい。
なんらかの取り引きを持ちかけようとするゴールドに、雪の女王は「わたしが持ってるものが欲しいんでしょう。でもあなたには取り引きするものが何もない。わたしの邪魔をしないで」とピシャリ。
闇の王相手にめちゃ強気です。
***
さて、ベルが出かけた先は、Mr.ゴールドのお店でした。ピッケルを探し出して「心配しないでアナ、見つけるから」とにっこりするベル。
過去にアナといっしょにグラン・パビーに会いに行くために使ったものと同じかどうかは謎
ピッケルを手に、「昔の間違いを正さなきゃ」と決心するベルは、ランプルにいっしょに行ってもらうためダークワンのダガーを持ち出し(!)「私を雪の女王のところに連れて行きなさい」と命じます。
ベルのダガーが今度こそ本物なのか、あるいはニセモノだとバレないようになのか、Mr.ゴールドは仕方なく雪の女王の隠れ家へベルを連れて行きます。
ベルが雪の女王が持っている「魔法の力を取り去ることのできる帽子」を取り戻し、アナの居場所を聞き出そうとしていることがわかると、ランプルは「なぜ会ったこともない人間のためにそこまでするんだ」と不審がりますが、ベルは「ヒーローは知らない人を助けるものなのよ」と、わけを言わずにひとりで入って行きます。
鏡の中のベル
隠れ家に入って行くと、ベルの名前を呼ぶ声が。大きな鏡にかかった覆いを思い切って取ると、なんとそこにはベルだけどベルじゃない姿が映っていて、話しかけて来るのでした。
鏡の中のベルに「どうして今さらアナのこと気にするの?彼女より石を選んだくせに」と痛いところをつかれる本物のベル。
「みんなあなたのほんとの姿を知ってるわよ。どうしようもないおくびょう者だってね。なんでダークワンがあなたと結婚したと思ってるの?愛のため?彼は簡単に操れる弱い人が必要だったのよ」
とまで言われて「そんなことない、彼は私を愛してるわ。これを預けてくれたのよ」とダガーを見せると、鏡の中のベルはカカカっと笑い、「ほんとにそれが本物だと思ってるわけ?心の底では彼がどんな野獣なのかわかってるでしょ」
そう言われて固まるベル。
そこに「外で見張ってて」とダガーで命令したはずのランプルが入って来ます。
鏡の前で呆然としているベルにランプルは「雪の女王がやってくる。鏡を見るんじゃない、わたしを見なさい。ここを出なければ」と言い聞かせますが、ベルは半分ぼうっとしたままダガーで切り付けてしまいます。
抵抗するベルをかかえ、魔法で店にテレポートするランプル。
(ここでランプルがベルを説得するシーンがなにげに好き)
「外で待っててって命令したのに」とかみつくベルを「きみは『見張ってて』って命令したから見張ってたんだ。雪の女王が来るのを感じたから探しに行った」と、ランプルはなだめます。
そこで自分が切りつけた傷を見つけて我に返ったベルはへなへなと座り込み、泣きながらあやまります。「鏡を見たとたん、何かが魔法のように降りて来てあのダガーがニセモノだとか、ひどいことを言って来たの」
「鏡の言ったことは全部ウソだと保証するよ。きみがわたしを不当に扱うことは決してないことはわかってる」とやさしいランプルに、ベルはとうとう真実を告白します。
「でも、実際あなたを不当に扱ってしまったわ。あなたに隠してたことがあるの。アナが行方不明なのは私のせいなの。アナを救うまではだれにも言いたくなかったんだけど、私じゃ救えなかった。私がしたのはダガーの力を乱用してあなたを利用しただけ。あなたは私の真実の愛(true love)なのに」
ベル「あなたといっしょにいる資格があるのか、もうわからないわ」
ランプル「正しいと思うことをやってただけだよ」
ベル「ゆるしてくれるの?」
ランプル「もちろんだよ。全部話してくれてありがとう」
ベル「わかってくれてありがとう。隠しごとなんてするべきじゃなかったわ。あなたは絶対にそんなことしないのに。愛してるわ、ランプル」
「わたしも愛してるよ」とベルを抱きしめるランプル、じつはベル以上に隠しごとだらけなんだから、そこまで言われて内心めちゃ複雑でしょうね(^^;
***
雪の女王のベルへの仕打ちに腹を立てたに違いないランプルは、隠れ家を訪れ「気をつけろよ。この鏡をいつ使うつもりか知らないが、わたしの大事な人たちを傷つけることはゆるさない」と脅します。
「あなたが突然センチメンタルになったからと言って私の計画を狂わせることはゆるさないわ。だれが傷つかないかなんて、約束できないから」と、雪の女王も負けていません。
「きみはわたしには取り引きの材料がないと言っていたが、それは間違ってる」と言って魔法使いの帽子をその場に出すランプル。雪の女王も、まさかランプルが持ってるとは思わなかったでしょうね。
「きみは自分の立場を考え直した方がいい。この帽子の刺しゅうのひとつにはなりたくないだろう?」
図書館でアレンデールの家系図の載っている本を見つけたエルサは「雪の女王は自分の叔母で、イングリッドという名前」だと知って驚きます。
あれ?パピーがすべての記録から名前を削除したんではなかったの?
てか、アレンデールの家系図がストーリーブルックにあるなんてビックリ。
まあ、そもそもアレンデールも「おとぎ話」のひとつだとしたら、おとぎ話に関連する本があってもおかしくはないのか。
それを聞いてフックが言うセリフがウケる。
Well, spend a little more time in this town, love, you'll realize just about everyone's related.
この街にもう少しいたら、ほとんどみんな親戚だってわかるよ
(≧∇≦)ブハハハ! ほんとに!!!
家系図の似顔絵を見たフックが「この人(ヘルガ)、エマそっくりだ」と驚きますが、この家系図、アレンデールの言葉で書いてあるみたい。
真ん中がヘルガ。そんなに似てるかな?
エマたちが冷凍庫に見つけたファイルの中にあったスクロールを見つけたエルサは「これは予言だわ。『救い主の名前はエマ』と書いてある。あなたが自分を救い主だと知る前から、彼女はあなたがパワフルなことを知ってたんだわ。『救い主はイングリッドの姉妹になる』ともある。イングリッドはこの予言を信じて、自分の姉妹の代わりになる人を探してるんだと思う」
そこへベルがやって来てエルサに謝ります。
「今まで黙っててごめんなさい。実はアナを知ってるの。私を助けてくれたのに、アナを助けられなかった。そのせいで彼女は雪の女王に捕まったの。ずいぶん昔の話だし、アナが今どこにいるのかわからないけど、今はもっと急を要する問題があるの。雪の女王は魔法の鏡を持ってて、それがとんでもなくひどいことができるの」
「鏡?そんなもの、割ってやればいい」とフックが言うと「そんな簡単なものじゃないわ。ランプルによれば、それは "shattered sight(直訳=こなごなになった視覚)" の魔法の一部だと言うの。この魔法を雪の女王がかけたら、ストーリーブルックのみんながお互いに攻撃し合うことになるわ」(*)
エマは、予言があるので自分とエルサだけはまぬがれるだろうと言います。3人だけになって「完ぺきな家族」を作ろうというわけでしょう。
6話はここで終わり。
(*鏡のかけらのせいでお互いにいがみ合うようになる、というのは、『アナと雪の女王』の一応の元ネタであるアンデルセンの『雪の女王』にあるアイデアですね)
シーズン4第7話に続く。
Posted on Monday, August 15, 2016
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やはり原語と日本語訳は微妙に意味違うんですね。その辺りを知る事が出来て、改めて感動します。(DVD出れば字幕で解るでしょうけど、日本語で解説&感想が非情にありがたいです、いつも感謝しております!)
返信削除「キャプテン・ガイライナー」の所は「貴女と船長の熱視線に挟まれて片身が狭いわ」とか言ってました、レジーナ。エマが「熱視線なんて…」とスルーしようとすると、フックが追い討ちで「行くぞ、ハニー!」って呼びかけてました(笑)意味は多少違うけど、まあ訳者さん、ご苦労様!です。「shattered sight」は「割れ鏡の呪文」直訳?
ヘルガ、フックが一目見て「お前そっくりだ」って驚く程じゃないと思うけど、子役は割りと似てましたね、子供エマに。(まあ金髪でふっくらしてたら女の子は似て見える)
アナの事隔したまま勝手に行動するベルって、何だからしくないなあ、と不満だったのですが、それは母親の喪失感とか、色々な葛藤があって「これではいけない!」って自分の弱さを敢えて克服する為だったんですね。『私貴方を利用した』とか『貴方が私に嘘をつくなんて、ありえ無いんだから』とか、無自覚な一言がグッサリ突き刺さってるであろうランプルが痛々しい(でも自業自得だけど
そこでせめて「私も隠してた事がある」って告白してれば、こじれないのにな~、悔しいなあ!
欠点を認めて、前向きに行動するベルと対比して逆にランプルの欠点が
見えてくる…でも、あんな切なげな表情されたら、憎めないんですよね~、本当悔しいなあ!チョココ様と同じ、私もあの説得シーン結構好きです、嫌な奴なんだけど。皆嘘なのに理路整然と理屈が合ってる辺り、頭いいな、とか「鏡じゃなく私を見ろ」とか冷静さとか、色々…外見決して逞しいタイプじゃないのに、やっぱり大人だね、とか。
ベルは魔法を否定するけど、無意識にやっぱり「力がある存在」としてランプルに頼ってる部分もあるのかな、と思いました。
S3ラスト以降、日本では「嘘ついてるからランプルキライ」的な意見が多いし、現在放送中のS4でも「何回ベル騙すんだよ!」って反応ですけど(当然だけど。私もそこは怒ってる)ベルの強いヒーロー願望って、コンプレックスから来てるとしたら、結構この二人は似てるかもしれないし、ただ対応が全く逆なだけだと解釈しました。
人は自分と、一番遠い遺伝子を持った人に惹かれやすいそうですから、この二人は、もう「ケンカするほど仲が良い」ってカップルなのかな、と最近では悟りを開きました(笑)
エデさん、こちらこそ、いつもコメントありがとうございます!
削除なかなかワンス関連記事が進まなくて(汗)とてもじゃないけどシーズン6開始前にシーズン5までたどり着けそうにないですが、今後も亀の歩みでぼちぼちアップしていきます〜。
ガイライナーのところはあっさりスルーされましたか(笑)。まあ限られた字数(吹き替えでも字幕でも)ではしょうがないですね。熱視線ってうまい訳だな〜!shattered sight は割れ鏡ですか…それもうまい訳ですね!私も使おうかな♪教えて頂いてありがとうございます〜(*´▽`*)
この辺りのランプルって、ベルに見えないところでの表情も苦しそうなので絶対、内心葛藤してると思うんですよ〜。とうてい「完全な悪役」には思えません。むしろ、ほんとにベルのことがかわいくてたまらず、彼なりに守ろうとしてるのがいじらしくて好きなんですよね、この回。
ほんと、おっしゃるとおり「実は…」とここでカミングアウトしとけばよかったですよね。それしたら確実にベルが去って行きそうで怖かったんだとは思いますが。(あるいはだまし通せると思ってたのかも)
なんかね…シーズン4のここらへんまでを見直してると、やっぱランプル許せちゃいます、私は。(笑)。