2015年4月10日金曜日

ワンス・アポン・ア・タイム シーズン4第12話〜決別

Once Upon a Time 

Season 4 Ep. 12  "Heroes and Villains"

(NHKの邦題:ヒーローと悪役) 

Air date: December 14, 2014 (USA)

今回のタイトル絵は扉がひらいて雪が吸い込まれる動画

シーズン4第11話〜割れ鏡ののろい
からの続き。

※2014年に最初に見た頃アメブロに書いた取り急ぎの感想メモはこちら↓
『ワンス・アポン・ア・タイム』S4中休み前ファイナル

これを書いている2016年9月現在、シーズン6の放映開始を控え、本来はシーズン5について終えていたかったのですが、時間的にどうあがいてもムリ。そこで、とりあえずあらすじはざっくり気味にして、いずれ見直した際に書き加えたくなったらその都度編集していきます。

今回のNHKのタイトルは珍しく原題の直訳ですね。Heroesの訳はやっぱりヒーローになるんだ…とちょっぴり意外。「英雄」と訳されるのかなと思ったので。




*以下、ネタバレありの感想とあらすじ*




過去の魔法の森


まだランプルの城にベルが使用人として働いていた頃のお話。

ランプルの留守に城の中のものをいじっていたベルに「留守中、そうじをしてなかったようだな」と小姑のようなランプル(笑)、キレイ好きなのね。

城にある世界中のものが気になってしかたないベルは「旅の話を聞かせて」とせがむんですが、このときランプルはキャメロットに行ってたらしい。キャメロットの「みやげ」のmagic gauntlet(魔法の"装甲手袋"ですがここでは以下、「ガーントレット」とします)を「きれいにしておいてくれ」とベルに渡します。



これを使えば人の弱点がわかるんだと聞いて「あなたの力を使えばどんな敵もやっつけられるんじゃないの?」と言うベルに、「人の心を操るのには弱点を知る必要があるんだ。たいてい、その弱点がその人のいちばん愛するものだからね」と答えるランプル。


その後、ベルに「あなたが魔法の小物を集めるのって、心に穴があるからでしょう」と言われて図星を刺された(?)ランプルが「わたしに必要なのはきれいな服だ」と指を鳴らすと次の瞬間、ベルは外で洗濯物を干していました(笑)。
(魔法で服も一瞬のうちにきれいにできるような気が…)

そこに現れたダルメシアンの子犬を追いかけるベルを何者かが誘拐してしまい、ランプルに「ガーントレットを渡さないとベルを殺す」とメッセージを残します。

誘拐犯はマレフィセントとアースラとクルエラの3人でした。

(このときのクルエラの一言が笑える。「踏み台をあげようか、私の目を見て脅せるように」(^^; 確かにランプルは背が高いとは言いがたく、クルエラはでっかいけども^^;)

結局、ベルの命と引き換えにガーントレットを3人にくれてやるランプルは、ベルに「なぜ私のことを気にかけてくれるの」と聞かれて、「気にかけてない。おまえの心臓を打ち砕く者がいるとしたら、それはおれだ」とうろたえるのがちょっとかわいい(笑)。


現在のストーリーブルック


エルサは町境に山のようにそびえる氷の壁を魔法で崩しますが、そこにはまだイングリッドの魔法が残っていて、町境を越えたら二度とストーリーブルックに戻って来れないようです。いずれにせよ、アレンデールに帰りたいエルサとアナのため、なんらかのポータルを見つけなければいけません。


マリアン、ロビン、レジーナ


イングリッドの魔法が解けてからだが元に戻ったマリアンに心臓を戻すと息を吹き返しますが、ロビンの心が自分にないことに気づいて「もしロビンがあなたを選ぶなら、私は身を引く」とレジーナに伝えます。

「ローランドのためにはマリアンを選ぶべきでは」と言うレジーナに、ロビンは「きみを選ぶ。マリアンを選んだらウソをついていることになる。息子のためには自分の心に従って生きる姿を見せるのがいちばんいい見本だと思う」(←なんか言い訳っぽいようにも聞こえる^^;)と、レジーナとロビンがキスしている例のおとぎ話の本の一ページを見せます。

しかし、マリアンの体内にまだのろいが残っていて凍り出してしまったため、魔法のない世界に行く=町境を越えることが必要になってしまいます。

知らない世界にマリアンひとりを放り出すわけにはいかないので、ロビンとローランドもいっしょに行くことに…。

町境で3人を見送るレジーナに「いい人間であればいいことが起こるというわけではないぞ」と、マリアンを殺せばいいじゃないかとほのめかすゴールドに、「昔のランプルスティルツキンみたいなこと言うわね。あなた変わったんだと思ったのに」とレジーナは少し驚きます。

「変わったと言うより進化したんだ。死からよみがえったり悪い魔女の奴隷になったりするとそうなるもんだよ。きみは『悪役にはハッピーエンドはない』と思っているが、わたしがハッピーエンドをつかむのを見ているがいい。わたしの運命に"作者"はいない。わたしは何千回も悪役をやってきたが、もうすぐほしいものをすべて手に入れようとしている。信じられないかもしれないが、きみにもハッピーエンドを得てほしいと思ってるよ」

ゴールドはこう言うと、レジーナの手を握りしめて(!)去って行きます。

一瞬、レジーナも気を変えてマリアンを殺したりしないよね?!と思いましたが、やはりそのまま町境を越えさせます。マリアンが先に行ったあとロビンとキスしてましたけど…

町境を越すとマリアンは元気になり、3人は去って行くのでした。


ゴールドの計画


「今晩、空の星と帽子の星が並んだら(自分の力とダガーを引き離すことができたら)フックの心臓をこなごなに砕いてやる」と宣言するゴールド。望みがかなったら、ベルの夢を叶えてやるつもりです。

ベルを起こして「そろそろちゃんとした新婚旅行をしよう。ニューヨークはどうだい?きみが世界を見るときが来たんだ」とやさしく語りかけるゴールドに、ベルは満面の笑みを浮かべます。「世界が見たい」のがベルの夢だったんですね。

ベルが荷造りをしているあいだにフックを従えて魔法使いの弟子の歩くホウキについていくゴールドは、イングリッドをこの世界に送り込んだ魔法使いのポータル=ドアを家の中に見つけてご満悦。自分の計画を知る(4話参照)アナをさっさと元の世界に送り返したいんですね。

ゴールドに操られたフックにポータルが見つかったことを聞いたみんなは、さっそくポータルへ。

しかし、エルサとクリストフがドアを通って行ったあと、アナはふと振り返って「ゴールドさんて人に会ってみたかったわ。あちらの世界ではだれなの?」と聞き、ゴールド=ランプルスティルツキンだと知ってしまいます。(それを知ってストーリーブルックに残るのかと一瞬思ったけど、そのままポータルを通って帰って行ったらしい。あとでアレンデールでウェディングドレス姿になったアナが出てくるので)

「アナのこと知らないって言ってたのに」と、ゴールドがウソをついていたことを知ったエマたちは、今まさにフックの心臓を握りつぶして計画を全うしようとしているところに駆けつけますが、ゴールドは邪魔をさせないようフリーズさせます。

しかし、いざ!となっても、なぜかフックの心臓を握りつぶすことができないゴールド。

なんと、背後でベルがダガー(本物)を使っていたのでした。

「みんなを自由にしなさい」「町境に連れて行きなさい」と、命令されるがままに従うしかないゴールド。

町境で2人きりになると、ベルは涙ながらに言います。

「今日、(荷造りしていて)あのガーントレットを見つけたの。それで、今までもうすうすわかってたことが本当だって確信したわ。あなたは私のために力をあきらめることなんてなかったし、これからも決してあきらめないんだって。ガーントレットが導いたのは本物のダガーだった。あなたが本当に愛しているものは力なのよ(Your true love is your power.)」

「確かに力は好きだ。すべてを得ることができるなら、力だって悪いものじゃない」と説得しようとするランプルに「私は、あなたがいればよかったの(I just wated you.)」と返すベルが切ない(;_;)



ベルを愛していてもどうしても力を手放すことのできない(力がないと幸せになれないと思ってる?)ランプルと、自分を愛するなら力を手放してほしい(というか力よりも自分を選んでほしい、幸せに力は必要ない)ベルと、どうしても価値観が合わず平行線なんですね。

「お願いだ、ベル。きっと埋め合わせはする。I'll make it up to you.(←日本語にうまく訳せないんだけど、この場合、相手に悪いことしちゃって、そのぶんつぐないをして仲直りしたいってことです)」と必死のゴールドですが、ベルは「もう遅いわ。以前は野獣のうしろに人間を見たけど、今は野獣しかいない」と、とうとうダガーで「ストーリーブルックから出て行きなさい」と命じてしまいます。

「きみを失いたくない(I don't want to lose you.)」の返事が「もう失ってるわ(You already have.)」って…Σ(゚∇゚*)!!

「Belle, please... I'm afraid.(お願いだ、ベル…怖い)」と泣き出しそうな顔をしたゴールドがとうとう町境の外に出ると、とたんに足がぐらぐらしてその場に倒れてしまいます。

魔法のない世界では足が悪い状態に戻ってしまうんですね。

これで終わりなのか、この2人は。
このへんの感想は、最初に見た直後に書いた取り急ぎの感想メモにも書いてます(^^;
こちら(アメブロ)


「作者」の家


レジーナがグラニーの店でエマ相手にふてくされているところに、興奮したヘンリーが飛び込んできて、なんと「作者」の家を見つけたと言います。

それはまあ、ベルとゴールドの新居だった(と思う)わけですが…隠し部屋があって、そこには白紙の状態の本がズラリ。見た目はヘンリーの持っている「おとぎ話の本」そっくりなので、これが「作者」の家だろうというわけです。


6週間後のニューヨーク


過去のおとぎの世界で、ランプルはベルと交換にガーントレットを3人に渡していましたが、そのあとベルのいないところで「ガーントレットを返せ」と要求していました。

3人は拒否しますが、気づくとランプルの手にガーントレットが。もともとニセモノを渡していたのか、それともその場で魔法を使って奪い返したのかは謎。



そのとき「あたしたちの仲間にならない」と誘われて「きみら "暗やみの女王" の仲間になるつもりはない」と断っていたランプルですが、ニューヨークでは水族館で働くアースラに近づき「悪役が必ず負けるルールを変えることのできる『作者』に会いに行かないか」と持ちかけます。

「あと2箇所、寄るところがある」と言うところで終わるので、おそらくマレフィセントとクルエラも誘うつもりなんでしょう。


本国ではこれがミッドシーズン・フィナーレで、このあと13話の放映まで3ヶ月近く待たされましたが、日本では一気放映だったんですよね…たぶん…うらやましいっす(^-^;

てか、それだけ待たされたあげく、最初の12話とは別のキャラがメインゲストになるので、前半と後半が別々のシーズンみたいな印象です(´▽`;)

シーズン4第13話に続く。

Posted on Tue, September 13, 2016
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2 件のコメント:

  1. おお、クルエラの台詞はそーいう意味だったのですね。
    日本語吹替えだと「ワタクシの目をご覧になる?」みたいなざあます言葉で、そちらの方がショックで余り深く考えてませんでした。確かにランプル小さいし(笑)そういえばマレフィセントもレジーナより大分大きいし。クイーンズ3人格好良いですが、メイン扱いじゃなかったの残念です。(アースラに至っては何処が悪役なの?面倒見の良い姉御じゃないですか!)
    レジーナ「貴方とベルは幸せそう」って、S4入ってからロビン問題ばかりで余り接して無かったけど、はた目にもバカップルにみえたのかな(笑)まあ、毎回「妻が云々」必ず口に出してたんで、コロンボの「ウチのカミさんがね」って口癖を思い出したりしましたが。その割にゴールドさん家の夫婦生活の描写がほとんど無くて残念だったのを、今回いやに丁寧に出してくるな?と思っていたら…Rumbellerのハートずたぼろ状態です。日本ではまだ確かS2前半だったから余計にショックで。
    多分この頃から、ワンス全体の展開とか頭からすっ飛んでしまって、ただもうこの二人が幸せになる姿だけ、拝みたい!とネタバレ解除してしまった自分です。ジワジワ真綿で首を絞められる様な拷問シーズンですわ。
    「貴方の全てになろうとした。でも貴方が愛してるのは力だけ」とかベルの台詞が切ない。一方で「力は好きだよ」とか「一度変わったんだから、また変われる」とか、何だか息子の時と同じ言い訳してますよ、懲りないなあランプル。本当困ったチャンだけど、ボビーさんのうるうる涙目で訴えられると許してしまう大甘な自分。ここ、英語の台詞でも泣けるのに、吹替えだとはらわた煮えくり返るほど怒ってるのに、胸をかきむしられる程切なくて悲しくて、もうどうしていいやら!な感情に戸惑います。(理性では「ベル男前!良くやった!」と感動しつつ、ランプル可愛さで「あああ~~~~~~~!馬鹿!」と悶え苦しみます)

    こんな状態でS4ファイナルまで死んだ魚の様な目をしています(泣笑)

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    1. エデさん、そうなんです、クルエラはこのあとも(今13話を見直し中)ことあるごとに身長のことでからかうんですよ…ランプルは気にしてなさそうですが。(白人男性としては小柄かもしれないけど、日本人男性だったら小さくはないんですけどね)

      この回は私も最初に観た当時、えーーーーっ!!!と大ショックを受けたのを覚えています。ランプルがどうしようもないのはわかってるけど、それでもベルは許して受け入れてくれるんだろうと思い込んでましたし…私たちファンがそう思ってるんだから、ランプル自身もきっと「ベルはゆるしてくれる」とたかをくくってたんでしょうね。

      でもほんと、このときのベルはこれ以外に選択はなかったんだろうと思いますが。

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